起業を成功させるための生成AI活用ガイド（起業前）

起業サポートセンター東京事務局

2025年02月15日

2025年02月14日

東京都品川区にあるミネルバ税理士法人（起業サポートセンター東京）では、数多くの起業家のサポートをしています。起業をお考えの方にお話をお聞きすると、ここ最近は生成AIを利用した起業相談を行う方が増えています。

費用をかけずに過去の膨大なデータをもとにAIが相談に乗ってくれるので、様々なアイディアが出たり、考え方がまとまったり多くの利点があるため、生成AI起業相談は当社としてもお薦めをしています。

今回は、AIを活用した起業相談のやり方を具体例を交えてご説明します。起業をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

1. 生成AIを活用した起業相談の進め方

1.1 事業アイデアの発想をAIにまずは相談

「どのようなビジネスを始めるべきか」と悩んだとき、生成AIを活用すると短時間で多くの様々なアイデアを得ることができます。やりたいことがあれば、まずは生成AIに聞いてみましょう。

例：AIに事業アイデアを考えさせる
プロンプト: 「2025年のトレンドを考慮した、初心者向けのオンラインビジネスアイデアを10個提案してください。」

AIの実際の回答例
1.AIを活用したライティング支援サービス
2.個人向けのオンライン語学レッスン
3.ニッチ市場向けサブスクリプションサービス
4.シニア向けスマホ操作レッスン
5.副業向けスキルアップ講座
6.デジタルコンテンツ販売
7.SNS運用コンサルティング
8.フリーランス向け仕事マッチングプラットフォーム
9.健康・ウェルネス系オンラインコミュニティ運営
10.サステナブル商品のECサイト

ポイント
「〇〇向けのビジネス」「トレンドを考慮した」などの条件を加えると、より具体的な提案を得ることができます。やりたいことやアイディアがあればまずは生成AIに聞いてみることで、意外なヒントをもらうことができます。

1.2 市場調査・競合分析

ビジネスをはじめるためには競合を分析することが重要です。市場に参入する前に、しっかりとした市場調査・競合分析を行ってください。生成AIを活用することで競合分析を効率化できます。

例1：市場規模を調べる
プロンプト:「日本のオンライン教育市場の成長率と今後のトレンドを教えてください。」

AIの回答（要約）
・市場規模: 2025年の市場規模は約5000億円、年平均5％の成長が見込まれる。
・トレンド: AIを活用した学習プラットフォーム、個別最適化学習、サブスクリプション型教育サービスが拡大。

例2：競合分析を行う
プロンプト: 「オンライン教育市場で有名な企業や参考になる企業のそれぞれの強みを比較してください。」

AIの回答（要約）
・E社 – 幅広いコース提供、大手企業との提携が強み
・S社 – AIを活用した個別最適化学習が特徴
・O社 – 低価格＆高品質な教育コンテンツが魅力

ポイント
具体的な企業名を挙げてもらうことで、市場の全体像がつかみやすくなります。競合が分かったら、1社１社の企業を深く分析し、ビジネスの差別化や勝てるポイントを探しましょう。

1.3 事業計画書の作成

日本政策金融公庫や金融機関での融資では「事業計画書」が欠かせません。AIを活用すれば、短時間でベースとなる計画書を作成することができます。

※作成すべてを生成AIに任せるのではなく、出てきた内容を参考にして、最終的には自分で作成をお願いします。

例：AIに事業計画を作成させる
プロンプト:「サブスクリプション型健康食品サービスの事業計画書を作成したい。まずは短い文章で良いので作成してください。」

AIの回答（要約）
1.事業概要: オーガニック食品の定期配送サービス
2.ターゲット: 健康志向の高い30〜50代
3.競合分析: 大手の参入が少なく、成長の可能性あり
4.収益モデル: 月額5,000円のサブスクリプション料金
5.マーケティング: SNS広告＋インフルエンサーマーケティング
6.資金計画: 初期投資300万円、6ヶ月で黒字化

ポイント
事業内容やメインの顧客層、強み弱みを具体的に伝えることにより、より適切なプランを生成できます。生成AIが回答した内容に対して、何度もプロンプトを追加でうち、生成AIとの会話を続けることにより精度が高い事業計画書を作成することができます。